今日、保険会社の外交員から介護関係の保険への加入を勧められました。
現在加入している個人年金保険(予定利率5.5%)の一部を下取りして新しい保険に加入しないかとのこと。
◎予定利率が5.5%のお宝保険を解約!?
現在加入している個人年金保険は、60歳から10年間、年額92万円が年金として支払われるもので、トータル約920万円が支払われます。
保険料の総支払額は450万円弱なので、掛金の倍以上の金額が年金として支払われることになります。
この保険は、予定利率(保険会社が契約者に約束する運用利回りのことで、予定利率が高いと保険料は安くなる)が5.5%のお宝保険ともいわれる商品です。
一方、新たな介護関係保険の予定利率は0.30%。65歳時の満期相当額が約240万円、これまでの個人年金の一部が年額52万円程度(10年間で約520万円の年金)支払いとなり、トータルで約760万円が支払われるとのこと。
新たな保険に加入することで160万円も損することになることを指摘しましたが、保険外交員は意に介さない様子。
たぶん、現在のマイナス金利の状況の中、お宝保険を解約させて予定利率の低い保険へ乗り換えさせることを会社ぐるみで取り組んでいるのだと思われます。
逆ザヤで保険会社も経営が大変なのはわかりますが、顧客が損することがあきらかな状況なのに、予定利率の低い新商品への加入を勧めるのはいかがなものでしょうか。
本当に必要な保険だったら加入してもよいですが、お宝保険の解約だけは絶対にしたくないですね。
◎予定利率の変遷
~平成 5年4月1日 5.50%
平成 5年 4月2日~平成 6年4月1日 4.75%
平成 6年 4月2日~平成 8年4月1日 3.75%
平成 8年 4月2日~平成10年4月1日 2.75%
平成10年4月2日~平成12年4月1日 2.00~2.50%
(保険会社によって異なる)
平成12年4月2日~平成13年4月1日 1.50~2.25%
(保険会社によって異なる)